■4−1システム概要
産業機械製品の組み立てラインでREIDシステムを導入した例を紹介する。
現場は「組み立てる機械製品」をローラーコンベア上のパレットに載せ、移動させながら16工程の作業を行うシステムからなる。
■4−2 システムの特長(導入前の問題点:現場からの要求)
@ライン変えが頻繁にあるので工程間にはネットワークを使用しない。
A工程ラインの入口出口のみホストコンピュータとの接続をするが、油や振動が多い環境下では情報と物(機械製品)と一体にして移動をさせたい。
B作業工程上高速処理が出来、経済的なRFID I/Fユニットを採用した。
C製造ラインの工程状況を正確に把握出来てないため、工程のボトルネックの発見が困難である。
D「製造ラインにおける工程進捗状況把握」が、工程に分岐・合流が複雑に入り組んでおり、ホストコンピュータで集中管理を行うのは負担が大きい。
■4−3 問題解決策:
@ RFIDシステムを利用して人・物・時間・製品・部品情報を詳細に収集。
A 加工製品を載せるパレットにICタグを取り付ける。
各工程の作業情報(加工情報・加工時間)を工程終了毎に、ICタグに書き込を行う。パレットは工程上の情報をもって移動する。作業工程中にはホスコンピュータとの交信を持たない。
4−4導入効果:
@ 各工程で作業時間・滞留時間を把握出来る為、ボトルネック工程が判り、工程改善を行える。
A 不良製品発生の要因特定の基礎情報が入手出来、工程へのフィードバックが容易になった。
B 製品の位置を簡単に追跡出来るので、正確な進捗管理や納期把握が可能。
C 工程中の全ての情報は最終段階でホストコンピュータへ転送する。
■4−5システムの動作:
@組み立てライン工程の入口で「組み立てる機械製品」のQRコードで書かれた製品番号を読み取り、パレットに埋められたICタグに製品番号を書き込む(工程が進むと汚れのためQRコードが解読不良となるため)。同時にホストコンピュータに対し、作業開始を伝える。
Aパレットが作業工程箇所に来ると、リーダがタグの認識番号(機械製品の種類)を読み取り、RFID I/Fを通してPLCに伝える。
BPLCはタグの認識番号に応じて予め要されたプログラムを選択し、作業を実施する。
C作業が終了するとPLCに記憶された(作業者名、作業開始時間、作業終了時間)など必要事項を、RFID I/Fユニットを通してICタグに書き込む。当然作業者はそれぞれの作業現場で、作業開始時に自身のIDを工程の装置に書き込む。
D一つの工程が終了するとパレットは次の工程へを移動する。
E工程最後に機械製品は検査工程に入る。検査で結果情報はタグに書き込まれる。
F全ての工程が終了するとリーダはICタグの情報を全て読み取り、ホストコンピュータに工程の結果情報として転送する。
G 用済みのパレットとICタグはリフレッシュされ回収後再利用される。
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